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シートの貼り方

■貼り付け作業温度

貼り付け作業の適温は、15℃~25℃

・夏期 30℃以上の場合
温度が高いと接着力が増し、作業しづらい場合があります。
朝夕の気温の低い時間帯、または日陰などで作業してください。

・冬期 10℃以下の場合
接着力が低下するので、シートを貼る素材をドライヤーなどで適温に暖めてから作業してください。
※冬期はウエット工法(水貼り)は避けてください。

■作業用具等

シート貼り用スキージ(ヘラ)
シートの圧着に使用します。
シートを傷つけないように、布で当たリ面をカバーして使用してください。
マスキングテープ
貼り付け位置を正確に合わせるために使用します。
広い面積部分に貼る場合は、水平ラインの目印として使用します。
霧吹き
水貼り(ウェット工法)に使用します。
スプレー液には、台所用中性洗剤を水 500mlに対して1滴を目安に混ぜます。
※中性洗剤を入れすぎると乾燥後にシートが剥がれやすくなります。

 

■貼り方(施工方法)の選択

シートの貼り方には、2通りの貼り方があります。
比較的小さなサイズのものは「ドライ工法」、大きなサイズのものは「ウェット工法」を選択してください。

ドライ工法 シートの粘着性能を十分に発揮でき、施工手順も手軽な貼り方ですが、シートをきれいに貼るには高い熟練度が要求されます。
一度シートを張り付けると修正が出来ないので、位置合わせを慎重に行ってください。
1 下地処理
シートを貼る面に付着しているホコリ、汚れを水で洗浄します。
油分、サビなどの汚れはアルコール、Aベンジン、灯油などをしみ込ませたウエスにて清掃してください。
2 位置決め
貼り付け位置に目印を付けます。
マスキングテープを使用して、水平ライン、必要に応じて仮止めした位置に鉛筆などで印を付けますマーキングします。
3 シート貼り
マスキングテープで止めた所を軸にしてシートを裏返します。
裏返した状態で裏紙をゆっくり剥がします。
うまくシートが裏紙から剥がれない場合は、裏紙を戻して、しっかりとシートをこすってください。
4 圧着
裏紙を剥がしたらシートを貼る面にくっつかない程度の状態に戻します。
マスキングテープを貼ってある方向からゆっくりスキージでこすり圧着していきます。
5 リタックシートを剥がす
シートの表面に貼ってあるリタックシート(透明シート)をゆっくり剥がします。細かい部分などがリタックシートに着いてこないか確認しながら剥がしてください。着いてきた場合はリタックシートを戻して再度、圧着してください。
端部や細かい部分は丁寧に圧着してください。
6 仕上がり確認
リタックシートを剥がした後に気泡が残っていた場合は、気泡の端部にカッターの先で穴をあけ、スキージで空気を押し出した後、圧着してください。
ウェット工法 大きなサイズのシートを貼る場合はこの方法で貼ると手間は掛かりますがきれいに貼ることができます。 正確な位置合わせも可能です。
※小さい物には、ウェツト工法は使用しないでください。シートの貼り付き力(ノリの付き)が弱い為、 なかなか貼りつかない場合があります。
1 下地処理
シートを貼る面に付着しているホコリ、汚れを水で洗浄します。
油分、サビなどの汚れはアルコール、Aベンジン、灯油などをしみ込ませたウエスにて清掃してください。
2 位置決め
貼り付け位置に目印を付けます。
マスキングテープを使用して、水平ライン、必要に応じて仮止めした位置に鉛筆などで印を付けますマーキングします。
大きなシートは特に水平ラインが重要ですので、正確に位置決めをしてください。
3 水の吹き付け
シート貼り付け面全体に中性洗剤(台所用洗剤)入りの水を霧吹きで吹き付けてください。
シートにも水を霧吹きで吹き付けてください。
4 シート貼り、水の吹き付け
マスキングテープで止めた所を軸にしてシートを裏返します。
裏返した状態で裏紙をゆっくり剥がします。
うまくシートが裏紙から剥がれない場合は、裏紙を戻して、しっかりとシートをこすってください。
シート粘着面にも水を霧吹きで吹き付けてください。
5 圧着
裏紙を剥がしたらシートを貼る面にくっつかない程度の状態に戻します。
マスキングテープを貼ってある方向からゆっくりスキージでこすり圧着していきます。
中心から外へ向けて水分をしっかりと押し出します。
6 リタックシートを剥がす
シートの表面に貼ってあるリタックシート(透明シート)をゆっくり剥がします。細かい部分などがリタックシートに着いてこないか確認しながら剥がしてください。着いてきた場合はリタックシートを戻して再度、圧着してください。
端部や細かい部分は丁寧に圧着してください。
シートが貼り付きにくい場合は水分が乾くまで待ってから作業してください。
7 仕上がり確認
リタックシートを剥がした後に気泡が残っていた場合は、気泡の端部にカッターの先で穴をあけ、スキージで空気を押し出した後、圧着してください。
十分な粘着力を得るため、シート貼り付け後1日はしっかり乾燥させてください。

シートの剥がし方

シートは日を増すごとに粘着力が増していきます。
強力に貼りついたシートは剥がすのが大変です。
シートの剥がし方としては、ドライヤーでシートを暖めると熱でシートが柔らかくなり、剥がしやすくなります。または、熱湯をかけて暖めながら剥がしてください。
スクレイパーを使用すると比較的楽にシートを剥がせます。
※けが、やけどにご注意ください。


注意事項

使用できない用途

・直射日光があたる窓ガラス全面に貼る場合、太陽熱でガラスが割れる恐れがあります。
・人体への使用は、かぶれることがあります。
・床面への使用は、滑って転倒することもあります。
・水中・高温・高湿度下では水の浸透により剥がれることがあります。

貼り付ける素材の確認

シートの性能を十分発揮させるため、貼りつける素材の種類を確認してください。
下記の素材では、剥がれや膨れてが発生する場合がありますのでご注意ください。

・アウトガスを発生する素材
ポリカーボネードにはアウトガスを発生するものがあります。

・遊離成分が含まれている素材
ターボリン、軟質塩化ビニールなど。

・接着力が得にくい素材
ポリエチレン、ポリプロビレン、シリコン塗装物、フッ素塗装物など。

・粗面のために十分な接着力が得られない素材
ヘアライン加工金属板、発砲体、ベニヤ板、コンクリート、モルタル、布地など。